自家焙煎珈琲豆専門店コーヒーロースト元気に営業中

HAND DRIPハンドドリップ

ハンドドリップの中で最も手軽でポピュラーなのが、ペーパーフィルターを使う淹れ方です。ペーパーフィルターは使い捨てなので器具の手入れは簡単ですが、抽出の仕方によって味わいに違いが出てきます。いつでもおいしいコーヒーを楽しめるように、ペーパードリップの基本をおさえましょう。   
Lesson_hand1

まずは準備しましょう

必要な器具
LessonSTEP00
コーヒードリッパー、グラインダー、ペーパーフィルター、湯沸かしと別のドリップ専用ケトル、スケール(はかり)、タイマー (あると便利)   
適切なコーヒーと豆の分量
LessonSTEP000
カップ一杯分(約100cc)あたり、10gが適量です。使うコーヒーの種類や焙煎度はお好みで構いませんが、豆から挽く場合は「中細挽き」にしましょう。なお、既に挽いてあるパッケージ商品の多くは中細挽きになっています。飲み方や抽出方法によって挽き具合が異なり、味わいも変わります。当店の豆を購入するときはお気軽に好みをおっしゃってください。   
step1
必要な器具をそろえ、お湯を沸かす。
LessonSTEP001
飲みごろの温度に抽出するために、ドリッパー、サーバーなどの抽出器具、カップやソーサー、スプーンなどは、あらかじめ温めておきます。お湯は汲みたての水道水などを沸かしておきます。お湯が沸騰したら火をとめ、ドリップ専用ケトルにお湯を移せば抽出に理想的な温度(95℃前後)になっています。   
step2
ペーパーフィルターをセットする。
LessonSTEP0011
フィルターの底の接着部分を外側に折り、次に側面の接着部分を内側に折ります。ドリッパーに軽く抑えつけるようにしてセットします。
※写真は円錐の1〜2杯抽出用のフィルターとドリッパーです。抽出したい杯数に応じて器具のサイズもいろいろありますが、フィルターとドリッパーは必ず形やサイズの合うものを使い、隙間なくセットしてください。   
step3
フィルターにコーヒー粉を入れる。
LessonSTEP002
全体にムラなくお湯を注ぐために、ドリッパーを軽く振り、粉の表面を平らに均しておきます。   
step4
コーヒーを蒸らす。
LessonSTEP004
おいしいコーヒーを淹れるために必ずやっておきたいのが、「蒸らし」です。初めにコーヒーに少量のお湯を、そっと乗せるように注ぎ、粉全体に均一にお湯を含ませてから、20秒ほどそのままにして蒸らします。注ぐお湯の量は20cc程度、95℃前後が適温です。サーバーにポタポタとお湯が数滴落ちてくるのを目安にしてください。
[アドバイス]
「蒸らし」の時に、コーヒーが膨らむのは、コーヒーに含まれるガスが放出されるため。ガスを出すことで、コーヒーとお湯がなじみやすくなり、お湯の通り道ができます。つまり「蒸らし」は、コーヒーのおいしい成分を十分に引き出すための大切な工程なのです。   
step5
お湯を注いで抽出する。
LessonSTEP005
コーヒー粉の中心に、小さな「の」の字を描くように、お湯を80cc→40cc→20ccと3回に分けて優しく注ぎます。水面が上から1/3程度減ったら次のお湯を注ぐようにします。ここでは一杯分を抽出するときに注ぐ湯量の目安を記載していますが、サーバーについている「一杯分」の目盛りを見ながら注いでみても良いでしょう。   

Point1:お湯は中心に真上から注ぐ

フィルターの「壁面」の側からぐるっとお湯をかけて抽出していませんか?この注ぎ方では、コーヒー全体から成分をまんべんなく抽出することができません。お湯は、中心で小さく「の」の字を描くように注ぎます。
慣れてきたら、注ぐお湯の量とサーバーに落ちるコーヒーの量が同じになるように意識して注いでみてください。下にある図のようにドリッパー内に注いだお湯の水位を一定に保つように、細口ポットから出るお湯の量を調節することがおいしく淹れるポイントです。   

Point2:抽出後のカスもチェックしましょう!

カスの表面を見ると細かな泡が残っています。細かな泡はコーヒーのアク、つまり雑味のもとになる成分です。フィルターの内側で、コーヒーのカスが均一な厚みの層になっていて、表面に細かな泡が残っていれば、抽出されたコーヒーは、雑味のないクリアな味になっているはずです。   
step6
カップに注ぐ
Lesson_hand2
抽出したら温かいうちにカップに注ぎましょう。きっといつもより美味しく感じるはずです。丁寧に淹れたコーヒーをゆっくり楽しんでください!   
Lesson_img2
Lesson_img3
Lesson_img4